黒岩智恵子の接遇セミナー お母さんの手
2013/03/22
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
ある化粧品会社の社長さんが、新入社員にこんな宿題を出すそうです。
「お母さんの手を洗ってきてください」
お母さんの手に触れることで、
お母さんを思う気持ちを改めて思い出し
同じようにお客様にも接してくださいということなのでしようね。
そういえば、私も離れて暮らしているとき
帰郷するたびに、
カサカサに硬くなった母の手を見て悲しくなったものでした。
小さくなっていく両親を見て
「あと何回会えるるのかな」と寂しく思ったものでした。
私たちが職場で接するお客様や、利用者様も
ご家族に大切に思われている「お父さん、お母さん」。
忙しさで、つい心をなくしてしまいそうになったら
利用者様や、お客様の手を見て思い出すのいいかもしれませんね。
時々は、頑張っている自分の手も見て褒めてあげましょうね。
黒岩智恵子の接遇セミナー ペースを合わせる
2013/03/21
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
道路や駅を急いで歩いているとき、前にゆっくり歩いている人がいると
ストレスを感じると時ってありますよね。
お客様や利用者様の接客をしているときも
仕事に追われているときなどは、つい自分のペースで応対してしまいがちです。
あるセミナーで、
「そんな時は、相手を人としてではなく物としてみているから」
と教えられました。
人様のペースを大切に考えて日常を過ごすことができるようになると素敵ですね。
特に職場では、サービスや接遇の主役はお客様です。
お客様のペースに合わせて応対することが大切です。
ただ、そうはいってもお客様や利用者様は
言葉で「急いでいる」「時間がない」など伝えてくださる方ばかりではありません。
急いでいるときの「しぐさ」「表情」をみる洞察力を身に着けるのも
接遇力の大きなアップになります。
接遇塾のセミナーではそういったことも盛り込んでお伝えしております。
4月は1日集中コースも開催いたします。
今年の春は、ワンランク上の接遇の技を身に着けてみませんか。
黒岩智恵子の接遇セミナー あいさつ
2013/03/20
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
桜の咲き始めた公園を通りかかったときのこと。
ベンチでおばあちゃま二人がおしゃべりに花を咲かせていました。
視線の端に一人のおばあちゃまが、
顔をあげ、こちらを見たのを感じたので軽く会釈をしました。
すると、深々とお辞儀を返してくださいました。
それを見たもうひとりのおばあちゃま、
またまた、深々と頭を下げてくださったのです。
わずか数秒間の出来事でした。
「袖触れ合うも他生の縁」
今は知らない人でも、前世ではご縁があったかもしれません。
接遇というと、
職場での利用者様、お客様との挨拶のみ考えがちですが
こういった日常の挨拶がコミュニケーションの原点ですね。
今年の桜もやがて満開を迎えます。
たくさんの「あいさつ」をするために出かけてみませんか。
黒岩智恵子の接遇セミナー 想像力
2013/03/12
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
ある企業さまで接客研修を行いました。
お客様のタイプなど状況設定をして、
「そこで考えられる親切をどんどん出してください」
とお願いしました。
結果、あふれるように「親切の創造(想像)」が出てきました。
中には、普段思っているけど行動に移せない・・・というものもあったかもしれません。
もうすでに行動に移しているものもあったと思います。
私たちは、みんな心の中に「優しさ」を生み出す場所を持っています。
接遇の場でフル活用する場所ですね。
「こんなこともできるんじゃない」「ここまで言ってあげたら喜んでもらえるよね」
会場のあちこちから、こんな声が飛び交っていました。
無限に広がっていく「優しさ」を生み出す場所を想像しながら
現場で広がっていく笑顔を確信しました。
黒岩智恵子の接遇セミナー 確定申告
2013/02/28
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
初めて確定申告をしてきました。
会社勤めが長かったため、自分で申告するのは初めてでドキドキしながら出かけました。
税務署に到着し、特設会場の2階に上がると
「こんにちは。確定申告ですね」と若い女性の方が笑顔で迎えてくれました。
もうその瞬間からフレンドリーな対応で、
説明もすごく親切、手取り足取りな感じで安心しながら申告を済ませました。
こんなに親切なら、毎月確定申告に来てもいい・・・と思えるほどでした。
そこで働いている人たちは、何でもないことが
慣れない者にとっては、すごく不安に感じます。
応対する人がそれを察して声をかけて差し上げると
思っている以上に対応された側は感動するものです。
そういったことを十二分に理解し、対応に取り組んでいる感じでした。
確定申告という比較的ピリピリとする場で、
笑顔で優しく接してくれた南国税務署の皆様。
きっと普段も接遇の上級者なのでしょうね。
黒岩智恵子の接遇セミナー 車内販売
2013/02/22
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
雪の中を静かに走る新幹線に乗りました。
新幹線に乗ると楽しみなのが車内販売。
乗り継ぎが多かったので数人の車内販売の方と出会いました。
時間帯にもよるでしょうが、売る人によって売り上げは大きく違ってくるのでしょうね。
きれいな通る声でワゴンを押していく人。
「失礼します。通ります。」としか言わずに車内を通過する人。
「いかがですか」と商品を推奨しながら行く人。
「一面の雪景色の中でホッと一息、温かいコーヒーはいかがですか。湯気の間から見える
雪景色もきれいですよ」
「真っ白な雪をご覧になりながら、温かい車内で雪のような口どけの
アイスクリームはいかがですか。」
「そろそろお昼です。地元のお母さんが心を込めて作ったお弁当はいかがですか。朝早くから手作 りしたお弁当です。」
とは言ってなかったですが、
こんなセールストークがあると楽しいだろうなと想像してしまいました。
注文されたお弁当が足りずに、違う車両まで走って取りに行ったり
揺れる車内で重いワゴンの舵取りをしたり
大変なお仕事ですね。
時々聞こえる地元なまりの接客用語に、温かさを感じながら帰路につきました。
黒岩智恵子の接遇セミナー セールストーク
2013/02/08
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
香りが人の気持ちに影響を与えることって結構ありますよね。
おいしそうな匂いがすれば、ついつい足が向いてしまいますし、
春が来たことを、香りで感じる人も多いです。
特に女性は「アロマ」は大好きです。
かくいう私も大好きで、キャンドル、お香、
ハンドクリームや、ヘアケア製品まで香りで選ぶほどです。
そんないい香りの商品を扱っている、コスメのお店でのこと。
ラベンダーのハンドクリームを店員さんに奨められ
それと一緒に、バラの香りのトリートメントも奨められました。
「色んな匂いが混ざると気持ち悪くならないですか」
と失礼も顧みず聞いてしまいました。
「それぞれが優しい香りなので、丁度花束を持ったような感じですね」
何とも上手な切り替えしですよね。
お奨めの言葉は、映像がイメージできると成功率が上がります。
いい香りの物をつけるだけで、花束を持っているのと同じなんて
「買います!!」と思わず言いたくなるセールストークですよね。
言いましたよ、私ももちろん!
「両方買います!」
黒岩智恵子の接遇セミナー 生花のパワー
2013/02/05
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
花のあるところには人が集まります。
今日行ったレストランは、午後1時半を過ぎているのに満席状態。
入った瞬間、明るさと澄んだ空気感、雰囲気の良さに店内を見渡しました。
テーブルには、2輪ずつ生花が飾られてありました。
オレンジと黄色の花は、それぞれのテーブルにポッと明かりを灯したように見えました。
最近はディスプレイに造花を使っているところも多いですよね。
造花の技術もかなりのもので、触らないとわからないものも多いです。
でもやはりどんなに精巧に作られていても生花にはかなわないです。
そこを利用してくれる人を癒して、笑顔にしてくれる
生花は優秀な接遇名人です。
黒岩智恵子の接遇セミナー 不思議な店の女主人
2013/01/29
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
私の友人は町興しのため、地域の方たちのため
何屋さんなのかひと言では言えない、不思議なお店の女主人をやっています。
不思議すぎて、雑誌、新聞、ラジオと取材を受けることも度々。
今日も原稿を書き終えたとのこと。
さてこの不思議な店の不思議な女主人は、接遇の達人でもあります。
「私はお客様が店に入ってきたら、まず今日はどんな気分なのかを見るの。
元気そうなら元気に挨拶するし、疲れているようなら静かに話しかける。」
そんな彼女をみていると、どうやら店に入って来たお客様だけではなく
道路を通っていく人にも
「お帰り~」「今日も寒いね」
口笛を吹いているおじさんには「お~!うまい、うまい!」
と最大限にコミュニケーションをとっています。
そして彼女はとても世話好きで、誰かが困っていると
ふらっと手助けに行ってしまいます。
そんな時はお店に来ているお客様が店番をすることになります。
私もやりました。
「あの人柄に、ついつい助けてあげたくなるのよね。」
店に来ていたお客様の言葉です。
先ほど店をのぞきに来たカップルも、
まるで旧知の友人のような女主人の応対に
「何かひとつ買って帰らないとね。」
と、この店のオリジナル商品をお買い上げ。
また一人この不思議な店を支えてくれる人が生まれた瞬間でした。
黒岩智恵子の接遇セミナー 小銭
2013/01/28
今日も接遇塾「接遇セミナー」にお立ち寄りいただきありがとうございます。
お財布の中にいつの間にか、貯まってしまう小銭。
重いし、お財布はパンパンになるしで早く使ってしまいたいですよね。
でも、コンビニやスーパーのレジでは
ついつい、後ろに並んでいるお客様に気を使って
お札だけサッと出して支払を済ませてしまいがちです。
先日行ったスーパーでのこと。
レジに並んだのは私だけ、重~い小銭を減らすチャンスです!
お金の受け皿に小銭をジャラジャラ・・・1200~1300円くらいだったと思います。
「ごめんなさい。小銭ばかりで」と言うと
「いいえ。助かります。」
マニュアル通りの受け答えですが、お客様の心情を考えると
やっぱり必要な言葉ですよね。
「いつの間にか貯まってしまいますよね。」
「すぐ重くなるんですよね。」
小銭のおかげで会話もはずみます。
時々、こういった場面に出くわすと
「いいえ」だけですませている店員さんを見かけることがあります。
聞きなれた当たり前の言葉でも、省略することなく
きちんとお客様に伝えることが、接客サービスの基本ですね。