たまる小銭
2022/02/22
100円ショップでのこと。
買うものを決めていたのですぐにレジに並んだ。
混みあっているわけでもないのに
レジの進みが悪い。
80代くらいの女性がストッパーになっているようだ。
その方は小銭を出すべくお財布を覗き込みながら手間取っている。
小銭を減らしたい気持ちは私もよくわかる。
後ろには5~6人の列ができた。
私は2点しか購入しないので220円を財布から出し準備をしていた。
「218円です」
えっ?と一瞬思ったが購入した1点が食料品だったのだ。
消費税の違いを忘れていた。
しまった!
最近はクレジットカードで支払うことが多く
小銭の使い道がない。
「220円でよろしいですか」
店員さんは親切に聞いてくれたが
空気を読みすぎるのか単なる面倒くさがりが災いしてか
「はい」と答えお釣りを受け取った。
この先行き場のない1円玉がババ抜きのジョーカーのように思えるのは私だけか。
確信犯か
2022/02/21
バスの中のマナーも廃れ始めている。
徐々に込み始めた頃
80代ぐらいのご婦人が乗ってきた。
2人掛けの通路側に座った。
窓側には誰も乗っていないので2人掛けを独り占めした格好だ。
隣に誰も来てほしくないのだろう。
いくら混んできたとはいえ
「奥に詰めてください」という人はいない。
当のご婦人は
ずっとスマホに目を落とし周りの状況をシャットアウトしている。
やがて乗客が減り始めた。
前方に空席ができ始めた。
するとご婦人はスマホをバッグに入れ
視線を自由に動かし始めた。
空気が読めるご婦人なのか
空気が読めないご婦人なのか
私には判断がつかないが
周りへの気遣いがないというのは乗客のほとんどが気付いていた。
すごい光景
2022/02/20
混みあった電車の中
優先座席すらサラリーマンが占拠している。
別に珍しい光景ではない。
70代のご婦人が乗りこんできた。
しばらくは優先座席の横で立っていた。
サラリーマンはほぼ寝たふりをしている。
「変わって!腰が痛いんだから!」
誰も変わってくれる気配がないと踏んだのか
ご婦人は一番端に座っていた男性の腕を叩いた。
せっかくの寝たふりも
ご婦人にはかなわなかった。
男性は慌てて立ち上がると移動していった。
座席を確保したご婦人は悠々とバッグを開け
4~5冊の預金通帳を取り出して眺め始めた。
興味津々だったが覗き込むわけにはいかない。
・・・が、ほんの少し見えた。
たくましく生き抜いてきた証だろうか
結構な数字が並んでいた。
そして
無くしたものの大きさも彼女の態度が物語っていた。
日本人の十八番でした
2022/02/19
出張先で毎月、宿泊する旅館
支配人さんが
ご挨拶をするようにと可愛らしい女性を連れてきた。
ベトナムから就労ビザできたとのこと。
流ちょうな日本語
礼儀正しいお辞儀と挨拶
昔は礼儀正しさとは日本人の十八番だった。
現在形で書けないのが悲しい限りだが。
自宅マンションのEVで時々顔を合わす外国人の方も
「こんばんは」「ありがとうございます」
丁寧に挨拶をしてくれる。
どうやら礼儀正しいのは
日本人ではなく
日本に住む外国人の十八番になった気がする。
目立たないことこそ本物だ
2022/02/18
昨日、研修で伺った企業様。
お昼で帰っていくスタッフの方がお辞儀と共に
「きょうはこれで上がらせていただきます」
丁寧な挨拶にも感動したが
その後の行動に更に感動した。
彼女は帰りがけに
お客様の使用した椅子をまっすぐに直し
何も言わずそっと立ち去った。
できるようでなかなかできない行為だ。
会社員時代、一番後に入室した人が
全員の靴をキチンと並べていた人がいた。
目立たないところで
気働きができる人は本物だと思う。
きめ細かな言葉と思い
2022/02/17
本日は早朝より飛行機で出張先に向かう。
一旦は戻り始めていた乗客も
再びガラガラ状態だ。
座席下に荷物が置けないシートゆえ
頭上の収納場所にいれなければいけない。
機内で必要なものをバッグから出しながら
”いや、ちょおと待てよ。3人掛けに私一人かもしれない”
よこしまな考えが浮かぶ。
「スミマセン。横の座席は空いていますか」
CAさんに尋ねた。
「はい、空いております。どうぞお荷物を置いて、ゆっくりなさってください」
この「ゆっくりなさってください」の一言が早起きした身にしみる。
空いている座席を見てわがままになるのは
私だけではないようだ。
いきなり私の横から男性が前を通り座席移動した。
私の座席は中間の最前列なので
スペースはかなりあったのだが
突然だったので少し驚いた。
「横を申し訳ございませんでした」
すかさずCAさんが声掛けに来てくれた。
しかも小声だ。
これは男性客を気遣ってのことだ。
機体がゆっくりと動き向きを変える。
きめ細かな言葉と思いに朝日のスポットライトが当たる。
Zoomで新入社員研修
2022/02/16
画面上でも可能性は光る。
今日は埼玉の企業様とZoomで新入社員研修だった。
対面での研修と違い
個性や良い面がわかりづらいと思っていたが
私自身が慣れてきたからか
曇りガラスが晴れたようにつかみ取ることができた。
しっかりとした受け答え
背筋の伸びた意見
安定した話し方
2時間の中で成長も多く見られた。
敬語やお辞儀、姿勢など通常の新入社員研修で実施する項目は
さらっと伝え、
多くの企業様から得た情報を元に
最も必要なことを練習するよう組み立てた。
ひとつ紹介すると「返事の仕方」
これはすべての元になる。
時間を割いてでも実施することをお勧めする。
便利な世の中
2022/02/15
便利な世の中になったものだ。
必要書類を役所にとりに行くも役所違いだった。
指定された場所は
バスと電車を乗り継いで行く不便な所だ。
無駄足にならないよう電話をかける。
「HPからダウンロードできます」
何という現代的な言葉。
そうだった。
あらゆる書類はダウンロードできる時代だ。
まあ、私が思いつかなかったとしても不思議ではない。
最初に行った役所ではダウンロードなどという言葉さえ出なかった。
HPやダウンロード等無縁な年に見えたのだろうか。
窓口の皆さま、どうか先入観を持たずに
NET系は無理だろうと思う年齢の方にも
とりあえず案内してほしい。
意外と何とかなるものだ。
今日の夕方は愛知の企業様とZOOmで打ち合わせだ。
体を動かすより速く遠くの場所とつながるとは
その内、体ごと移動できる日も来るかもしれない。
季節は先取りする
2022/02/14
商品を売るためには季節を先取りすることだ。
暖房器具を追加するべく量販店に向かった。
「季節を先取りする」という商売の基本を忘れていた。
全く陳列されていない。
既に新生活に向けた商品が準備されている。
いくら寒いとはいえ
今更、暖房器具を買いに来るお客は相手にされないのである。
温かい食べ物が売れるのは9月
春らしいものが売れるのは・・・もうすぐだ。
春のディスプレイに変えるのも今がタイミングだ。
どんなに寒くても間違いなく季節は進んでいる。
ふと暖かさを感じる日が一日でもあれば
食べ物でも衣服でも
春物を買いたくなるのが人情。
というわけで暖房器具追加の計画は
正しい商売の前に頓挫した。
サクラの写真でも見て暖を取ることにしよう。
通話時間を短くするコツ
2022/02/13
日本は先進国の中では生産性が低い。
どこの企業も躍起になって改善に取り組んでいる。
国民性が原因かどうにも改善が進まないようだ。
手厚く応対することが良いサービスと思い込んでいる。
ここで断っておくが
「思い込んでいる」のは
お客様ではなく提供する側だ。
これについては別途記載する。
取り急ぎ、電話の生産性を上げるには
「質問は短く」することだ。
丁寧に言いすぎて文章が長くなると
相手は何を聞かれているのかピントがずれてしまう。
よって、知りたい答えも返ってこない。
何度か質問を重ねなることになる。
結局、通話時間は長くなる。
説明の仕方や提案など改善するべく項目はいくつかあるが
まずは「質問を短く」することに取り組んでみてほしい。